日本語サポートが発表された Gemini Advanced の Deep Researchを試してみた
昨年、2024年12月にリリースされたGemini AdvancedのDeep Research。
昨年末の時点で日本語利用可能との報告はありましたが、2025年1月15日、Googleブログで日本語対応がアナウンスされました。
今回、Google Oneの「AIプレミアムプラン」で、Gemini AdvancedのDeep Researchを試す機会がありましたので紹介します
Deep Researchの選択
Gemini Advanced 「1.5 Pro with Deep Research」を選択しました。
リサーチ1
東京とラスベガス間の航空券と、ラスベガスのホテル調査を依頼しました。
プロンプト
次のプロンプトを利用しました。
4/9から3日間、アメリカ、ラスベガスのホテル、マンダレイベイで開催されるイベントに参加を計画中です。
以下の条件なるべく満たす事を優先し、航空機チケットと、ホテルを紹介してください。
- 往路、東京を4/5の土曜日に出発
- 帰路、ラスベガスは4/11に出発
- 東京、ラスベガスの飛行機移動、トランジット回数は1回に留める
- 航空券は往復、またはマルチシティで手配する
- トランジットは、宿泊できるホテルの選択が多い観光地を優先する
- 時差ボケを調整するためトランジット先で2泊3日する
- 1回の飛行時間は10時間を超えない事。
- 航空機チケットは、JAL、ANA、日本の航空会社のエコノミー、ロサンゼルス経由で 日程変更可能なチケットよりも廉価な事。
- ラスベガスの宿泊先は、マンダレイベイに隣接したストリップ通りに隣接したホテル。
- 宿泊費とリゾートフィーを合計した金額が安い事を優先
20秒程度で、リサーチの計画が作成されました。
リサーチを開始して約1分後、15件のウェブサイトをリサーチしている状態になりました。
3分後には、29件のウェブサイトをリサーチしていました。
5分後、リサーチ結果としてラスベガス旅行プランが表示されました。
「▽」が示されたリサーチ結果、ソースを確認することが可能でした。
ラスベガスのホテルのリゾートフィーについて、2025年に予定されている価格改定を紹介するブログ記事を確認できました
今回、Deep Research で紹介された航空券は、Googleフライトの検索でも「おすすめ」と表示されるものでした
- Googleフライト検索結果(4/5出発)
レポートは、Googleドキュメントとしてダウンロード、共有が可能でした。
リサーチ2
AWSサービス、RDS MySQLと Aurora MySQLの選択について質問しました。
プロンプト
AWSで利用できるマネージドなRDBMS、MySQL実行環境を必要としています。RDS MySQLと Aurora MySQL が候補となる認識ですが、どちらを選ぶべきですか?
72件のウェブサイト、AWS公式ドキュメントやpublickeyなど著名なサイトがリサーチ対象となりました。
RDS MySQLとAurora、それぞれの特徴や比較、ユースケースの紹介を受けられました」に変更しました。
一部には誤りのある記述や、前提などの深堀りなど望ましいと感じる点はありましたが、全体的には及第点と思われるレポートが得られました。
RDS MySQLが適しているケース:
OSレベルへのアクセスが必要で、RDS Custom for MySQLを利用する場合
※2025年1月現在、RDS Custom は、for Oracle と for SQL Server が提供されています。
まとめ
Deep Researchを利用する事で、5分程度の短時間で、公式ドキュメントや著名な信頼性の高いソースサイトの情報から、最新のレポートを得る事ができました。
日本語利用者にとっては、最新情報を海外の一次情報を含めて確認する手段として、活用できる場面が多いと思われます。
Gemini Advanced、Google Workspace Business に提供開始されるとの発表もありました。利用できる機会があれば一度お試しください。
Google Workspace enables the future of AI-powered work for every business